「深川の雪」歌麿の肉筆浮世絵 [雑記]
以前Eテレの日曜美術館で北川歌麿の「深川の雪」を紹介していて観たいな、と思っていました。
縦198.9㎝×横341.1㎝と浮世絵史上最大と言われる。
定かではないけれど「品川の月」「吉原の花」との三部作ではないかと。
「深川の雪」他の2点はいずれもアメリカの美術館にあるとの事。
「深川の雪」は、パリの美術商や日本人の浮世絵商の手を渡り歩き、紆余曲折の後所在が分からなくなっていたそう。
2012日本で発見され、現在は保存修復され箱根小涌園ユネッサから徒歩数分の岡田美術館に収蔵されている。
と言う訳で、長距離を歩けないので、たまたま最寄から出発できるバスツアーを見つけたのでした。
先ずパワースポット言われる箱根神社/九頭龍神社に寄ります。
厄除けと言われ89段?の急な階段はとても足の痛い私には上れませんので下で待機でした。
その間、下の芦ノ湖まで降りようとして、階段がきつくて断念。大きな体でズブズブ、ズブズブというしゃべり方で解るロシア人のツアーの一行が群れを成していました。
私は上れないので亭主に写真をお願いしましたが、アップするほどもないので。
お昼は小涌園ユネッサンでバイキング。美味しくなかった!
もうこの年になったらバイキングは止めようねって。
美術館到着で目に飛び込んだのは風神雷神の巨大壁画。福井江太郎さんと言う画家が作成。実に縦12m横30mパネル640枚の迫力ある「風 刻」風神雷神です。
この壁画を観ながら足湯を楽しむことが出来ます。
これを写真に撮りたかったけれど、バス内の説明でスマホ、カメラは持ち込めずロッカーに預けると言う事なので車内に置いたのでした。
館内に入ると空港のセキュリティーチェックと同じです。随分前に行ったカイロ博物館でも荷物持込み出来なかったし、台湾の故宮博物院も小さなリュックでも預けました。
開館5周年と言う事で、建物内部も東博など比べ物にならない広さと斬新さでした。
念願の「深川の雪」は勿論陶磁器、工芸、絵画など膨大なコレクションに驚きでした。
調べてみました。岡田和生氏はパチスロ機械で財を成した人、在日の様です。
金にあかせて夥しい蒐集品、独り占めにして自分だけで楽しまずに素晴らしさを皆に分かち合い美術館を建てた事。作品の散逸を免れる事にも一役買って居ます。
入館料2800円は他と較べると高いですね。
「え?岡田美術館?」最初乗り気のしなかった陶磁器好きの亭主も「行ってよかった」と言ってました。兎に角、古伊万里ひとつ、中国は北宋時代の青磁鉢を見ても凄い物ばかり!
久しぶりに目の保養?をしてきました。
いつもの様に一筆箋も。
そうそう、岡田美術館は田中一村の絵画5点も収蔵しているんですね。
展覧会が終わったばかりの様です。 出掛けられたら今度は電車で行ってみたい。