入院生活忘備録 6 偽痛風 [健康]
妹や娘は、セカンドオピニオンで他の病院で再検査してもらったほうが良い、と言う意見でしたが2週間も入院しているのに、また1からやり直しでは精神的にも肉体的にも勇気が出ず今の主治医に任せようと決めました。
膠原病の医師から偽痛風と言われてから、今度は外科の医師の診察を受けました。
昔のピロリン酸カルシウムの結晶のかけらがあったのではないか?
膠原病と主治医の電子カルテで経緯を見てた外科医に思わず聞きました。
「先生質問してよいですか? 先生方はミーティングはしないでPC上と電子カルテだけでやりとりをなさるんですか?」
「そうよ、だって他の人たちは早く帰っちゃうけれど、自分は何件も手術を抱えているから、顔を合わす時がない」。
へ〜!!そんな! 意外でした。 他の病院の医師たちも一人の患者を診るのに顔も合さず、意見も戦わさずやっているんでしょうか?
今はこんなやり方なのでしょうか?
件の外科医は前日、私の部屋に午後7時頃往診に見えるはずが、見えないので寝ていたらいきなり往診に来て、右膝に注射器をブスリと刺して少しばかりの液体を採取して、白衣を翻して帰っていった。それも 9時の消灯が過ぎた9時半頃でした。
もう、痛いのなんのって!!!!!! 外科医は豪快な人が多いと聞いたことがあるけれど、看護師は今日は何件も手術してハイになっていたのかも、って。
「A先生って、どんな顔しているの?」 と外科医、「ちょっと目と目が離れていて」と、私。顔を合わせたこともないなんて!!と内心唖然としました。
偽痛風?半信半疑のままでどのような治療をするのか、しかし医師に任せるしかないのでした。
タグ:義痛風 ? 外科医
入院生活忘備録 5 病院食 味薄い 偽痛風と言われて [健康]
入院約1周間後やっと病院食が出ましたが、全粥に甘〜いカタクリのような物、食欲も湧かないし殆ど口を付けませんでした。
人間、口からものを食べないと舌に苔が生えてくるんですね。 自分の舌が分厚く真っ白になっているのを見てびっくりしました。
来る日も来る日もお粥で、ある日男性の看護師が「ごはんですよ」と運んできてくれたので「お粥じゃない?」と聞くと「普通のごはんですよ」と。久しぶりのご飯だと喜んだはいいけれどおかずが鶏の唐揚だった! トリは食べられない旨を言ってもらい、以来お魚になりました。
少しづつ食べられるようになりましたが、 お味噌汁もおひたしも味が薄くて。 普段如何に家の味付けが濃いかと言う事を思い知りました。 病院食は美味しくないとよく言いますが、健康重視だとあの味になるのでしょうね。
因みに、お盆に添えられている名前の下に、ご飯160g、Na(塩分)6g と有りました。
ある日のこと、主人が買ってきてくれたスモークサーモンとキャラブキをこっそり食べようとしたら、看護師に見つかり「先生に承諾を得ましたか?」と言われ、食べ損ないました。
それにしても、病院食に辟易してた時に息子の連れ合いが持て来てくれたサクランボの美味しかったこと! あんなに美味しいと思ったことはかってなかったかな?
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シンチの結果が出たので再び膠原病の専門医の所に運ばれました。
開口一番医師は「またお会いしましたね。 もう2週間も経つのにまだそんなことをしているんですか。早く退院したいでしょ」 早く帰りたいのは山々です。
「私だったら....」と電子カルテを見ながら言うには◯◯先生は若いから、と私の主治医位のことを指して言う。多分色々な意見が出ているのだと思う。 その医師は「偽痛風 ギツウフウ」だと断言したのです。
「偽(義)痛風」初めて聞く病名です。痛風は尿酸結晶による関節炎ですが偽痛風は尿酸以外の結晶誘発にによる関節炎を総称して言うそうです。
「偽痛風」! 痛風は聞いたことことがあるけれど、そんな病名は初耳でした。
痛風とは全く違う病気でピロリン酸カルシュムと言うものが沈着して関節軟骨に結晶となってたまり、石灰化して関節内にこぼれ落ち偽痛風発作と呼ばれる急性関節炎を疾患だそうです。
加齢に伴い80歳以上で30〜50%にみられるそうです。 石灰化しても症状が出ない人も居るようです。
私の場合右ひざ痛になって約1年、水が溜まって3回抜いたけれど、赤く腫れたりはしなかった。
思いがけない病名に戸惑いました。
まさかひざ痛であの様な様々な症状が出るとは、信じられませんでした。
私の中では、診断は半信半疑でした。
入院生活忘備録 4 核医学検査 [健康]
CT,心電図、レントゲン、エコー、毎日の採血などなど、連日検査室通いです。
炎症を起こしている所がはっきりしないので「核医学検査.ガリウムシンチ」で検査することになりました。
ガリウムシンチなどと言う言葉は聴いたことがありません。
便が溜まっていると撮影に影響が出るとかでまた下剤をかけました。
まず「核医学検査」と表示された部屋に入り、点滴用の設置しているの所に銀色に輝く放射線医薬品を注入します。
いかにも放射線医薬品、危険!っていう感じ。
投与された放射線医薬品は放射線という信号を出して病気の場所や臓器の状態をガンマカメラで受けて映像にします。
放射線が悪い所に集まって光るそうで、私の場合内視鏡で見られなかった盲腸を調べたわけです。
万が一そこが光っていたら翌日手術の予定です。
アイソトープを注射して3日目にいよいよ検査が始まります。
メーカーが違うのか、でもこんな器械でした (拾った画像から)。
海苔巻き状態に巻かれて約1時間。閉所恐怖症の人は耐えられないかもしれません。 兎に角身動き取れないのですから。
結果は「どこも光っていませんでした!!」 ということは内蔵は何でもなかったということ。
結局、盲腸ではないことが分かり、では何なのか?!
この検査は薬によって、頭から骨からありとあらゆる検査が出来るらしいです。 ただ薬はその日に届いたらすぐ使わないとダメだそうで、もちろん予約制です。
退院前にもう一度この検査をしましたが、トイレを済ませたばかりなのに、利尿剤のせいでオシッコが出たくなり地獄の1時間でした。
「中断は出来ません。◯◯さんのために取り寄せた貴重なお薬です。やり直しは出来ません」 堪えるのに必死で気を紛らわせるために係の人が話しかけてくれました。 1時間が長かった〜!
「私の様な人も居るかもしれないので紙おむつを用意しておいた方が良いかもしれませんね」なんて言っちゃったわよ。
兎に角ガリウムシンチの結果の内蔵はどこも光ったいなかった。早く原因が何であるか、盲腸であって欲しいと言う思いも有りました。
その検査を受けた後、トイレに言ったら必ず2回流すように、万が一粗相をしたら自分で始末せず看護師を呼ぶようにと念をおされました。
微量でも核に汚染されているからなのでしょうね。 でも数日で体外に排出されるようです。
2019-07-24 08:07
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入院生活忘備録 3 膠原病の疑い晴れる [健康]
膠原病の疑いあり。車いすに乗せられ膠原病専門医の所に行きました。
主治医が打ったパソコンのデーターを見ながら、医師の質問に答えます。小諸、上田に旅行した際に高い山に登ったか?虫に刺されなかったか? 体調不良になった日にち、兄弟の有無など。
採血のデーター結果を見て気になる事を言いました。
「アルブミンが随分低下しているな」 アルブミンなんて始めて聞く名称でした。
それからレントゲンを撮ってくるように言われ車いすで移動です。
口を開けた状態、両手の親指と人差し指を丸めた状態、首、背中、足 ほぼ全身をくまなく、総数にして20枚以上は撮ったでしょうか? パジャマ1枚でガラスの台に横たわり寒かった。
再び医師のもとへ戻り送られてきた写真を見ながら判断してゆきます。延々2時間疲れた〜!
見舞いに来ていた妹夫婦も待ちくたびれていました。 ベッドにいるはずの患者が居ないんですからね。
昔から頚椎、腰椎の一部が潰れていて、寝たきりで動けなくなったりしていましたが、表面を見ても自分では痛くも痒くもない両手指の関節が映像で見るとモロクなっているのがはっきり分かります。
長いこと生きてきたんですものね。
入院以来何度も関節は痛くないか?と聞かれましたが右膝以外は何でもなかったのです。
私は膠原病は「膠原病」という病気だと思っていましたが、いくつもの病気を含む総称としての病名だそうです。
関節痛や本来ならば炎症反応が起きるべきではない体に対する過剰反応で様々な障害をきたすそうです。
丁度、原因不明の発熱状態にある私に当てはまります、が専門医師は膠原病ではない、と言いましたのでホッとしました。
しかし、 蛋白質が流れ出ていると言われ、血液製剤の使用が必要となる可能性があると主治医から「輸血及び血漿分画製剤使用に関する説明書」をもらい同意書に署名しました。
アルブミンは血漿の中に最も多く含まれている蛋白質で血管中に水分を保持することで、それが低下すると血管から水分が漏れだして、血圧低下、浮腫、腹水が起こったりするそうです。
血液製剤で肝炎ウイルスやHIVウイルスに感染した、と一時問題になりましたが今はほとんどなくなっているようで、輸血療法後3ヶ月以降に保険診療で輸血後感染検査を受けられるそうです。
「もう死ぬんだから」が口癖だった私、輸血をしなかった場合の危険性を読んで「血漿分画製剤」を輸血したのでした。
それにしても、発熱する前に両手が冷たくなって布団の上から電気毛布までかけてもらっても寒くて、寒くて。
牛乳の様な白い点滴(名前を忘れた)をすると不思議に熱が下がり、シャワーを浴びた様に汗びっしょりになる。
それが数日続いたのでクタクタでした。
膠原病でないと言われ一安心でした。 じゃあ一体何なの?
2019-07-21 18:58
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入院生活忘備録 2 点滴が大変 [健康]
食事が摂れていなかったので即刻点滴が始まりまりました。
この点滴が看護師泣かせで自分も大変でした。
女性、特に高齢になるとよほど筋肉を鍛えている人でない限り血管が細くて見つけにくいそうです。
私の場合も然り、血管を探すのに時間がかかり何とか刺しても普通3、4回もつところを漏れたり腫れてきたりで差し変えするので恐怖の点滴でした。
看護師丸2年だと言うSさんは上手だった。「Sさんルート」と私が名前を付けて5日も使ったのでした。
そこへ行くとSさんと同期だと言ったTさんは、夜中に差し替えの際、もう一度やらせて下さい、と言いながら何度もやり直して内出血でアザだらけになり、結局応援を頼んだのです。
連日8本、38度5〜9度の発熱 で追加に抗生剤の点滴を4本。 実に点滴の鎖に繋がれていました。
それ に加えてまず、体内のどこに炎症が起きているのか、以前盲腸を散らしているのでそれが悪さをしているかも、と大腸と胃の内視鏡検査です。 1月に定期的な自主検査で両方の検査をしていて異常なしでしたが例の2リットルの下剤とお水を飲む苦行でした。 点滴をしたまま体力がないのでフラフラでこれまた大変でした。
結果、胃腸には異常は診られませんでした。
しかし点滴の副作用か手足がむくみ、肺に水が溜まって咳が出始め苦しいのなんの!
浮腫を取るため利尿剤が処方され、出たオシッコを取って容器に溜めなければならず、何回も通うトイレでヘロヘロです。 後日カップでとるのから「尿取りハット」と言う物に変えてもらいました。
この尿取りハットは優れもの、ナポレオンの帽子のような形で、便座に挟んで用を足せるのです。
入院生活も検査で車椅子に乗せられあちこち連れて行かれ忙しい日々です。
ああ、一旦入院すればされるがまま、言いなりでモルモットだ! しかし、何もわからないのだからお任せするしか無いのですよね。
万が一不治の病だったら治療はしない覚悟が出来ていました。 このまま家に戻れなかったらと残された連れ合いを思うと心が痛みました。 言っておかなければならないことが日常の生活の中でも沢山あります。
そんな中でも毎日の血液検査の結果は良い結果が出てきませんでした。相変わらず何処かに炎症が起きていると。
主治医も原因が何なのか判断できかねていました。
「こんなのは初めてだ」って。
なんで?私はよほど悪いことをしてきたのか?!
このまま長期入院で家に帰れないのかも。 点滴でアザだらけになり浮腫んだ皮膚が萎んで、まるで蛇の抜け殻の様になった腕をしみじみ見つめました。
膠原病の疑いも有るとか…………………?
タグ:点滴 血管 細い
入院生活忘備録 1 [体調不良の原因は?]
自分のブログを開いたら、広告が出ていてビックリ!
予測もしなかった入院は約1ヶ月、 退院して2週間になります。
体調不良でブログを休みますと書いて以来、6月4日に入院する間、もう何をするのも力が入らず新聞読むのもPCもスマホも触る気がせずやっと洗濯だけして終日横になる始末でした。
あれだけ男性並みに呑んで食べていたのに食欲が無くなり、主人がお粥を作ってくれても一口ふた口。
自分勝手に自律神経失調症と判断していたのですが・・・。
普段から「もう少し小さい声で話して」と連れ合いに言われるほどだった声が小さくなり、思ったことが言葉に出にくくなりこのまま認知症になるのでは、と思いました。
近くの薬局に行き疲労感で力が出ない旨を言うと勧められた漢方薬です。
日水清心丸 3300円。 中国の「牛黄清心丸」が原点の漢方薬です。 上の写真は1丸を8包に切ってあり症状によって3包とか1丸を舌の上で溶かすように服用するのですが具合が悪い人はチョコのように甘く感じ、健康な人はものすごく苦く感じるとか。
一人暮らしの高齢者は10個入りの箱を常備しているとかで調子悪くなったら飲むと言っていました。
私は甘く感じて、やっぱり具合が悪いのだと実感しました。
3コ買って服用しましたが改善せず、いよいよ体調は悪くなるばかり。
実に10日以上も調子が悪い日々を過ごしていたのです。今考えると早く病院へ行くべきでした。
最寄りのクリニックに行ってもろくに口を聞ける状態でなく、血液検査の結果異様に白血球が多いので身体のどこかに炎症が起きているのではないか?と言うことで紹介状を持って総合病院へ即刻入院となった次第です。
毎日 長年日記とは言えないまでも天気や出来事を書いてきた自分としては、メモも罷りならない入院生活でした。
空白の1ヶ月。 まだまだ経過観察中で通院をしますが、 忘備録としてボツボツ書いておきたい気持ちになってきたので再開しました。
闘病記録など興味のない方はどうぞスルーしてください。
前記事、体調不良にコメントを頂いた方達ありがとうございました。