カミユ ペスト [本]
全国移動を解禁ですってね。 まだまだ予測がつかないので当分私は籠もっているかもしれません。
6月初めに予定されていた新橋での同窓会も中止でしたし、来月の西荻でのミニクラス会も気乗りがしていません。
暑い最中にマスクをつけての外出を想うと気が滅入ります。 ましてメガネをはずせない者、ヒトより暑がりやの自分にとっては地獄かも知れません。
世の中は武漢ウイルスでひどい目に遭っていますが、中々終息をみない今 読んで見ました。
丁度今の騒動に重なる所があり、市民、医者、よそ者、逃亡者達が襲い掛かるペストに立ち向かう。
14世紀世界人口4億5000万人の22%に当たる一億人がペストで死亡。
ノーベル文学賞受賞のカミユのこの小説はアルジェリアのオラン市が舞台になっているけれど、架空の物でアルジェリアではペストは発生していないとか?
始まりは、階段で躓いた一匹のネズミの屍骸。 ペスト菌はねずみのノミが媒介すると言われているけれど最近の研究ではそうとも言い切れないらしい。私はてっきりネズミが原因かと思っていたのでちょっと調べてみたらそう書いてあった。
いずれ にしてもカミユのペストではネズミが原因で多くの死者が出ている想定になっている。
携わった医者はじめ登場人物は、自分達では何もコントロール出来ない、人生の不条理は避けられないと力説。いかに世界が不条理に満ちているのかを表している。
武漢から発生したたウイルスの確固たる証拠も未だにわからず、ワクチンも開発できずまだまだ不安が払拭出来ない現状では嬉々として外出も外食もその他いろいろ心から楽しめないのでは?
解除された途端に映像で観る限り人出が多く感染者も増えて来た。 今日は大丈夫だろう、わたし一人くらいなら平気、自分は大丈と言う「正常性バイアス」が日本人は特に強いと聞いたことがある。
これは正常性バイアスが強すぎる人、と思ったのは他でもないわたしの妹。
ウイルスのニュースが出始めた頃の2月にタイ旅行、出発前に心配して電話するとあっけらかんとして「大丈夫よマスクして行くから」とノタマワッタ。
帰国して直ぐにタイで感染者の報道で、運良く無事であったけれど、もし感染していたらエライ迷惑を親戚一同が被っていたはず。
大いに反省して8月に予定していたバルト三国はキャンセルしたとか。
自分は大丈夫、 自信過剰もほどほどにだ。